インド南部のタミナドゥ州の小さな村で13歳の少女が鎌で斬首され殺害された。地元警察は少女に言い寄って来た男を容疑者として拘束している。
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先月31日にインド、チェンナイで政治活動家であるラディカ・ガーネシュさん(Radhika Ganesh)により暴力に対して訴える集会が開かれた。これはセーラム地区に住む13歳の少女が殺害された事件で少女がカースト低身分出身だったことから起こったと言われている。
カーストはヒンドゥー教における身分制度でインドでは1950年に法律が改訂されカーストによる差別は禁止することを明記している。しかし60年以上たった現在もカースト身分による差別はなくならないという。
●カースト身分の違いで起こった少女の斬首
先週起こった13歳の少女は低階級カースト「ダリット」の出身だった。また容疑者の男はディネシュ・クマール(Dinesh Kumar)で少女の家の近所に住む高階級カーストの出身であるディネシュは、少女に性行為を迫ってきたとのことだった。しかし少女が男を拒んだことにより男が暴力的な行動にでて鎌で彼女を斬首したという。
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少女のは、男に言い寄られて困っていることを自分の母親に打ち明けていたとのことだ。政治活動家のラディカさんのFacebookから読み取れることは、おそらく男は少女に拒まれたことに加え母親に相談されたことで腹を立て殺害したのではないかと推測できる。
●インドのカースト階級問題
少女は3人兄弟の一番末娘で両親は労働者である。残念なことにカースト身分は生まれた家系で決まり、身分を上げることができない。少女のようにダリットとも呼ばれる下層階級の人達は、時に教育を受けることや仕事を得る権利を奪われることがある。
英メディア『Mirror』によると国家犯罪統計局の、2016年のデータでは下層カーストの人々に対する犯罪が47,000件以上もあったいう。
『India.com』には以前も家族の反対を押し切って工場で仕事をしていた女性が義理の父親に斬首されるという事件も起きている。ラディカさんのようにカースト、女性、などの理由で権利や命を奪われる現状を変えようと活動する人がインドでも増えているのだが、その道のりは困難を極めているようだ。
【参考サイト】
◆India.com
◆Mirror
◆Radhika Ganesh/Facebook
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