2016年9月30日の事。アメリカのミズーリ州で102歳のおばあちゃんエディ・シムズ(Edie Simms)さんが警察に手錠をかけられ連行されるという出来事があった。
御年102歳でこのおばあちゃんはいったい何をしでかしたのか?。
警察に連行されるエディおばあちゃん
右手にはしっかりと手錠をかけられている。しかし、なんとも和やかなムードで警察署に連行されていくのだが、彼女が連行されてる理由は、なんと「パトカーに乗りたかったから」というものだった。
セントルイス警察がエディおばあちゃんを連行するためにわざわざパトカーを出動。
エディおばあちゃんの、「バケットリスト」(死ぬまでにやりたい事リスト)の中に、なんと「パトカーに乗りたい」という願望が入っていたのだ。そして今回の一連の出来事は彼女が入居しているファイブスターシニアセンターの役員であるマイケル・ハワード(Michael Howard)さんが彼女の夢を叶えるために仕組んだ事だった。
警察署内にそのまま連行されるが相変わらずの和やかなムード
なんとも粋な計らいをしたマイケルさん。エディおばあちゃんはパトカーへ乗れる事に対しての興奮は治まらなかったようで、彼女のほうから「せっかくだから手錠をかけてもらえるかしら?」と申し出てきたそうだ。
マイケルさんは彼女について「彼女は本当におもしろい!!」102歳にしてこのユーモアセンスが、エディおばあちゃんがみんなに愛される理由であろう。
ファイブスターシニアセンターのマイケルさんは「私は今ま37年間このプログラムを続けてきました。そして我々の友であるおじいちゃん、おばあちゃんは本当に素晴らしいです」と話している。
最近、日本では老人養護施設での殺人や虐待などの悲しい出来事が報道されているが、もちろん施設で雇用されている介護スタッフの勤務体制なども問題はあるだろう。しかし、このファイブスターシニアセンターのマイケルさんとおじいちゃんおばあちゃん達の間には信頼という絆で繋がっている様子が、今回の報道で見受けられる。
時に私たちはお年寄りから重要な事を学ぶ事もあるだろう。それが料理だったり昔の知識だったり、そんな一面に私たちは尊敬の念をもって接する事が出来ようになりたいものだ。