インドの孤島、北センチネル島を訪れたアメリカ人宣教師が外界と接触を断って生活をしている先住民族に弓矢で射殺されてしまう。
米アラバマ州出身のキリスト教宣教師で冒険家でもあるジョン・アレン・チャウさん(John Allen Chau、27)が、11月14日、地元の漁師の助けを借りて北センチネル島を訪れた。しかし、先住民族のセンチネル民族と会えず、その日は引き返している。
(下に動画あり)
●再度上陸を試みる。
ジョンさんは、二日後の16日に再度上陸を試みた。途中、ひとりでカヌーに乗り込み浜に上陸した。しかしその直後、先住民族らから大量の弓矢の攻撃を受けてしまった。ジョンさんは、弓が刺さった状態でも歩き続けたとのことだ。
地元の漁師は、先住民族らがジョンさんの首にロープを巻きつけて地面を引きずるのを目撃したと話している。そして20日に先住民族によって海岸で遺体が埋められている様子が目撃された。
【出典:johnachau/Instagram】インドの先住民族に殺害されたジョンさん
『India Today』によると、インド政府は北センチネル島の先住民族が外部の接触により疫病にかかったり独自の生活様式に変化がともなってしまうことを懸念しているため法律のもとで保護し、彼らに接触することは禁じられている。
彼らは6万年にわたって同じ場所で部族を存続させてきている。
●なぜジョンさんはここへ。
伝えられるところによると今回ジョンさんはセンチネル族にキリスト教を伝えるために訪れたのではないかと言われている。
【センチネル族の映像:19分動画の約3分を抜粋】
(動画19分、全部見る場合はコチラをクリック)
今回の事件で地元警察は7人を逮捕している。その7人はジョンさんを北センチネル島に案内した漁師や案内に協力をした者達だそうだ。
Just five months ago the Indian authorities lifted one key restriction on foreign tourists going to the #Sentinelese tribe’s island – the news of an American missionary’s death on the island is the tragic consequence. Protect #uncontacted tribes’ lands now! pic.twitter.com/R2j9ANezsk
— Survival International (@Survival) 2018年11月21日
現在センチネル島には150人ほどの先住民が住んでいると言われているが、実際に確認されているのは男性12人、女性3人の15人と2011年の国税調査に登録されている。彼らは固くなに外部の侵入を時に敵意をむき出しにして防ぐそうだ。2004年には、視察に来た沿岸警備隊のヘリコプターに弓矢を放ってきた。また2006年には島の付近で密漁していたインド人漁師二人が弓矢で殺害されている。
人間の「知りたい」という好奇心という欲求を止めることは難しいが、彼らをそっとしておくことが私達文明人の役割だと言えるのではないだろうか。なお、11月23日現在ジョンさんの遺体は島から引き上げられたという報道はされていない。『India Today』によると島に上陸出来ない以上、ジョンさんの遺体を引き上げることは難しいだろうと伝えられている。
(下におススメ動画あり)
【参考サイト】
◆India Today
◆johnachau/Instagram
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