日本時間12月12日午前8時ファーウェイの孟氏にカナダのブリティッシュ・コロンビア州から外部に出ないことなどの条件付で保釈が決定。
元カナダ外交官が中国で拘束。ファーウェイ問題と関連がハッキリしていないが拘束前日に中国外務省から「カナダは厳しい結果に直面する」と警告
今月12月11日、国際危機グループ(ICG)の上級顧問で元カナダ外交官のマイケル・コブリグ氏が中国当局に北京市内で身柄を拘束された。
(下につづく)
●ファーウェイとの関連性
カナダ政府はコブリグ氏が中国当局に拘束されたことを現地時間11日に明らかにした。カナダのジャスティン・トルドー首相は「我々は中国外交官や主管と直接接触をしている最中だ。この件に今は真剣に取り組んでおり(コブリグ氏の)家族には領事館からサポートをするようにしている」と述べた。
今回のコブリグ氏の拘束に関してカナダのアナリストらは中国通信機器大手の「華為技術(ファーウェイ)」の副会長兼最高財務責任者(CFO)である、孟晩舟 氏(モン・ワンヂョン Meng Wanzhou)が今月12月1日に逮捕されたことに関係あると強く見ている。
■ロシアにて孟晩舟 氏 【Office of the President of Russia [CC BY 4.0], via Wikimedia Commons】
●中国外務省からの警告
カナダの国営放送『CBC』によると、カナダ現地時間の今月10日(日本時間11日)に中国外務省の中国外務省の陸慷(Lu Kang)報道官はファーエウィの孟晩舟を開放しないのであれば「カナダは厳しい結果に直面する」と警告していることが発表された。
カナダ公安大臣のラルフ グッデール氏はこの発言が今回のコブリグ氏拘束を意味していたのではないかと示唆している。また、カナダのリベラル派のリーダーであるボブ・レイ氏はTwitterで「何故(コブリグ氏が)拘束されたのか、はっきりしている。これを弾圧と報復っていうんだ」とツイートしている。
Of course it’s clear. It’s called repression and retaliation. https://t.co/OEJvW6EGyZ
— Bob Rae (@BobRae48) 2018年12月11日
●過去にも同じことが
実は2014年にも同様のケースがあった。当時中国で喫茶店を営む宣教師のケビン・ギャラットさんとジュリアさん夫婦が中国当局にスパイ行為の疑いで身柄を拘束された。
これは当時、中国機関がスパイをしているとしてカナダ政府が中国側を非難した後、FBIの令状が交付されたあと、中国のビジネスマンであるス・ビン氏(su bin)が逮捕された後のことだった。
拘束されたギャラットさん夫婦は翌年2015年にジュリアさんが解放されたがケビンさんは2年拘束され2016年に身柄が開放された。ケビンさん夫婦は拘束された事実に唖然とするとともに驚きを隠せなかったという。「明かにス・ビン氏逮捕の報復だろう」と明かしている。
現在カナダ政府は中国への渡航に対して注意を呼び掛けている。
【参考サイト】
◆CBC Canada
◆CBS News
◆Global News
◆Financial Post
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